再録「 図説 ブダペスト都市物語 (ふくろうの本)」 [ハンガリー本]
ブダペストの歴史、文化、建築、娯楽などをザカザカとみるにはちょうどよい。
都市に特化しているので、歴史とともにあるブダペストの地図や写真はなかなか興味深い。
定点観測的なおもしろさ。
旅行ガイド本ではないので、ちょっと歴史をみてみたい人向き。
写真集で気になったのは冬の焼き栗。おいしそう・・・。思えば卒業旅行のイタリアはクリスマスシーズンにいったので、ひたすら各地の焼き栗を食べていた。写真をみるといつも片手に焼き栗袋。
食いしん坊万歳。
5月に古本位置が開催されるのはいいなあ。そういう時期に行きたかった。
読み物として印象深いのはホロコーストのページ。
ナチスの死の行進で犠牲になった詩人ラドノーティの「ボルの手帳」という詩があまりにも生々しくて怖かった。
死を間近にしても詩をよんでしまう、業みたいのと、明日自分が同じように死ぬとわかっている場面がリアルすぎる。
あとは、労働者運動銅像公園というのがコラムで紹介されているが、共産主義時代の銅像を一堂に集めた公園だそうな。ちょっと奇抜というか、うーん、くつろげそうもない公園だ。
まあ、面白写真スポットではあるかもしれない。
あとは有名な汎ヨーロッパピクニックの写真。
鉄のカーテン、鉄条網で国境が封鎖されていたのをなくして、ピクニックの名目で集会を行い、その時だけ国境をこえることに目をつむるって、粋な外交だなあと思う。
東ドイツから西側へぬけるこの行動がベルリンの壁の崩壊を促したといわれているけど、そういう歴史写真てあるんだねえ。
日本政府もこのくらい強かに外交してほしいと思ってしまいました。
お勧めしたい人・・・歴史に興味がある人、民俗学に興味がある人
グルメ度・・・★☆☆☆☆
写真・イラスト度・・・★★★★☆
マニア度・・・★★★★★
ショッピング度・・・★☆☆☆☆
観光地度・・・★★☆☆☆
ストーリー度・・・★★★★★
2012-08-23 22:08
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0