再録 「イタリア・ハンガリー・チェコ・ポーランド洋食器の旅」 [テーマのある旅]
食器、陶器、グラスの代表的ブランドの歴史と分類傾向を扱った本。
シリーズで他にもイギリスやフランスの洋食器もある。1996年発行ではちと古い。今でもあるのか??
ブランド傾向をみるにはよい。
職人インタビューはなかなか記事としても読み応えあり。
イタリアはヴェネツィアグラスのセグーソ、バルビーニ工房を磁器はジノリを特集。 ヴェネツィアグラスはその技術を流出させない為に、ガラス職人に貴族の称号を与えるかわりに島に閉じ込めた。海の国のせいか、作品も海や風を感じさせた。
ジノリはメディチ家をパトロンとして発展。 古い陶器を参考にして絵付けたりしてイタリアルネッサンスっぽいかも。
器を使っているホテル紹介もあり。
番外編で家具や額縁職人がある。
ハンガリーはヘレンドhttp://www.herend.co.jp/を紹介。バラトン湖近くにある。
東洋を採り入れたデザインにロンドン万博でエリザベス女王が目をとめたのがきっかけでメジャーに。ハンガリーは緑色好き?グリーン系が多い。ハプスブルク家のウィーンのバラモチーフはなかなか愛らしい。
ジョルナイhttp://www.zsolnay.com/index.htmlがないのはセラミックだからかなあ?
チェコは温泉飲料のマグとしてホルニー・スラフコフとブジェゾバが。ボヘミアガラスで有名なモーゼルをセレクト。
ワイングラスも華やかで楽しい。浮き彫り技術を駆使して絵画的。
ボーランドは知らなかったけど、絵画的というより土っぽい感じが出ている。
コウオやウォツアヴェックは花柄で鮮やかなものが多い。
お勧めしたい人・・・陶器、ガラスなど食器好き、工房を巡りたい人
グルメ度・・・★☆☆☆☆
写真・イラスト度・・・★★★★★
マニア度・・・★★★★★
ショッピング度・・・★★★☆☆
観光地度・・・★☆☆☆☆
ストーリー度・・・★★★★★
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